京都タワ〜

27歳一児の母、フリーランスで生きている

セクハラとか#metoo とか、なんでもいいから変わってよ。

初老芸能人が少女にセクハラしたらしく、昨日の夜から大騒ぎ。本当に嫌だな。

結局、みんな誰かを責めたいだけ。ただ騒いで、知って、それで満足なら時間の無駄でしょ?

 

直近でも“女”が搾取されたという報道はたくさんあって、その度にお祭り騒ぎで。うんざりしながらも私の心に響いたのは唯一、写真家、荒木経惟のミューズだったKaoRiさんの報道、というか言葉やった。

 

note.mu

経緯なんてみんな知ってるだろうから書かないけど、彼女自身の言葉は心にズドーンと重石を落として、体は勝手に動いて、私はこの騒動について調べまくった。

そうしたら、昨年8月にもアラーキーのモデルやった湯沢薫さん(同じかおりさんですが、違う方のようです)という方が彼による性的搾取を告発していたことがわかった。

 

 

 

 

ほとんどのメディアはそれを取り上げず、もちろん私も知らないでいた。結局、一世一代の告白はほとんどの人には知られずに、展示会のネタにされて終わったような感じで切ない、泣ける、苦しい。

 

www.cinra.net

 

そして、KaoRiさんの告発もネットでは大変騒がれていたけれど、大手メディアではほとんど取り扱われず、なんなら告発の次の日にアラーキーによるドラマだか映画だかの出演者の撮り下ろし写真のプレスリリースが普通に出てて、泣けるを通り越して笑えた。

 

その後、また財務省のなんちゃらが、どうちゃらの記者へ発したセクハラ発言が大々的に報じられて私の軽い絶望はふつふつと怒りに変わった。

 

「引きずり下ろせそうなやつの事件だけ正義の味方ヅラして報道しやがって」、

「姿を見せたくないと望む被害者の意思を無視して特定すんなよ」、

「不安で、怖くてたまらなくて、それでも勇気を振り絞って出した当事者の声は無視するくせに」

 

そんな感じの言葉がつらつら脳に降ってきて、本当に耳とか目とかから吹き出しそうなのに、なぜか口からはうまく出ないのだった。

 

私は状況を知らない、その人を知らない、真実を知らない。

何よりそれを、救えない。

 

結局この無責任な怒りは私がムカついてきたものと同じで、それでなんも言えんようになるのだ。

この一連で、なんしか変わったのだろうか?世論とかどうでもいいから、制度として。あるいは仕組みとして。

 

間違いなく、漫然とインターネットを漂うこの「ムカつく」は、焼肉屋での一口目の「焼肉一生たべれる」だ。怒りが進めば進むほど、萎んでいっちゃって、最後は「もうしばらく、このムカつくいらんかな」ってなって、だから気持ちが高ぶってるうちになんか変えたい、と思う。

 

お節介かもしれない。余計なお世話かもしれない。その上で、なんしか苦しむ人を、しかも自分も自分にも関わりうる苦しさを、ちゃんと言ってくれた人を救いたいと思うのは悪いことじゃないと、思いたい。

 

だから変わろうと思った。

作品の価値とか、財務省のお偉いさんの不在とか、人気番組の打ち切りとか、そんなん全部置いといて、なんか変わろう。

 

私も変わる。変わりたい。変わるから。

 

とりあえず、「思う」を言ったこれは多分、一応、所信表明なのだ。